山小屋日誌1

  • 3日 出発 晴れ


朝5時に家を出る。
荷物が入ったバックパックを初めてまともに背負う。ちょっとひるむ。
駅にて切符を購入。
これで本当に甲府に行けるのかな…
そっから心配。

新宿からあずさに乗り換え。
あずさで爆睡。
寝てたら9時に駅で待ち合わせていたほさかさんから電話。
寝てたから寝過ごしたのか、遅れてるのか、はたまたまだ着いてないのか全くわからなくなり若干パニック。
結局、普通に予定通り甲府には着きました。

甲府からほさかさんの車で約2時間。
ほさかさんはその間しゃべりっぱなしでした。
眠らなくて済んだからよかったけど。

こんなに晴れたのは久しぶりだって。
晴れ女でよかったです。

広河原という登山口にて下ろされ、近くにある建物の人とおしゃべり。
ほさかさん「この子、初めて登るらしいんだけど誰か一緒に行ってあげられる人いないかなぁ-?」
相手「さぁ-…」



ほさかさん「ま、今から登ってく人はみんなお池に泊まるはずだから付いてけば着くよ!」


…(・∀・)…大丈夫かな?



そういうことでほさかさんと別れ、広河原でおにぎりを食し、いざ山小屋へ。

履きなれない登山靴に重-いザック。
足取りは重く、不安で仕方ありませんでした。

登ってくと後ろから追い越していく早いおっちゃんやおにいさん。
すれ違う人や先を行く人一人一人に「こんにちは」と言うカメな私。



30分くらい歩いたところで同じペースでおじさんたちと登ってたら、
その中の一人のおじさんが一緒に登ってくれることになった。


永遠に続くんじゃないかという急登…


木が倒れているにも関わらず、道が拓けているところを通ろうとする私。
おじさん「そっちじゃないぞー。それは人が間違えないようにわざと木を倒してるんだから。」

初心者な私はまじで一人で歩いてたら大変なことになってたかと思われます。


おじさんは足場の悪いところは先に歩いてくれたし、
あたしが突然立ち止まっても動くまで待っててくれたし、
「足止めたら動かなくなるぞー。次のベンチまであと○分だからがんばれー。」て後ろから励ましてくれてすげー助かりました。 そしてすれ違い様に「この子ねー、今日からこの上のお池小屋でアルバイトなんだってさー」って知らないおじちゃんおばちゃんに言って回ってて、いつの間にか周りの人にまで「おねーちゃんがんばれ!」「けがしないようにゆっくりおいでー上で待ってるからねー!」ってエールの嵐。
だいぶ心配されてました。


もう、ゼェゼェハァハァ息はあがるし、きっと顔も真っ赤っかだったし、気圧も低かったので訳もわからず「とにかく日が暮れるまでには着かなきゃ!」って思いだけでおじさんに励まされながらザックに体を持って行かれないように山道を進む私なのでした…










なんとか小屋に到着!

しかし忙しいらしく、部屋を案内されてそのまま待機。

もうすぐシャワー浴びれる*1 からって服着替えないでいたら冷えちゃって、早くも風邪ひくかと思った。
ようやく落ち着いてシャワー入れてもらって、荷物の整理してたら

「じゃあ、今日はごはん盛ってくれる?」

その日のうちにごはん番決定。
夕食のおかわりのごはんを盛る係をしました。

お客さんはどうしても山道ですれ違った方がほとんどなので
「あらおねーさん、もう働いてんの−!?」
「すごいわねー、がんばってー!!」

おそらく、その日の小屋では一番の人気者でした。

さっきすれ違った中にいた20代くらいのお兄さんに
「いつまでここいるのー?」って聞かれました。

ゆい「20日までです。で、24日からインドに行く予定です!」

お兄さん「いんど?いんど?…インド?」

ゆい(???)

お兄さん「ボク、ちょうどその時期にネパールにいるんだ!」

ゆい「え、そうなんですか?じゃあ、またどこかでお会いできるといいですね!」

お兄さん「はは、そうだね。」



お客様の食事が終わって片付けも終わって夕食。

山小屋のご飯は質素なものかと思っていました…

だがしかしbutけどけれど!

その日はホットプレート使って焼き肉でした。がっつりがっつり!
そう、山ではいっぱい体力を付けておかなければいけないのです。



memo

くりたさん(27) 主婦
たなかさん(??) 主婦
ぜんさん(24) ??
おぐりさん(36) 山小屋長期
さとうさん(35) タクシー運転手
アンモルさん(28) ネパールの留学生

高妻さん 管理人さん
祐子さん 高妻さんの奥さま



次の日は3時半には仕事開始。
起きれるか心配でした…。

*1:ちなみに、普通の登山者はシャワー浴びられません。山小屋で生活する人はあまりにも汚いと接客業としてもよろしくないので、定期的にお客さんがいない時間を見計らってシャワーを浴びることができます。山では水はとっても大切なので、週に1回ほどしか入れない山小屋も多くあります。